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“スクールカースト”という主に学校社会でのいわゆるイケてるイケてないのグループの序列を示す表現が定着して久しいですが、現代日本の大人社会においても明確な“所得カースト”が存在します。かつては一億総中流という言葉が日本の所得水準の象徴のように語られ格差の存在を問題視するような論調がありましたが、昭和の時代とは違いライフスタイルが多様化した現在ではその階層が明確になりつつあります。

「現代の所得カースト」
A1図  

この図が示すように日本においては中上位以上の階層でしか株などのすぐに現金化可能な資産を持ちません。しかも資産と教育水準は比例するので中下位以下の階層の家庭に生まれた子供は高水準の教育を受けることができず所得カーストの上位階層へランクアップすることは極めて難しい状況にあります。

弊社へのよくあるお問い合わせとして“ブリオン・ボールトサービスで金を買うにはいくらくらいの収入の人が多いですか?どのくらい資産を持っていれば利用できますか?”という内容の質問があります。実は日本のユーザーの場合、弊社を含めた投資関連の金融サービスを利用するのは所得や資産よりも教育水準が高いユーザーが多いという傾向があります。日本の教育制度では特別に投資に関する教育はほとんど行われていないので学習意欲の高い人だけが投資をして資産を守ったり増やしたりしています。

すでに分厚くなりつつある所得カーストの壁を壊すには各々が投資に対する学習意欲を高め自分の身を守らなければならない時代に差し掛かっているのです。