March 29, 2011 - The guided missile destroyer USS Barry (DDG-52) launches a Tomahawk cruise missile from the Mediterranean Sea in support of Operation Odyssey Dawn.

シリアの現地時間7日早朝にアメリカがシリアのアサド政権が化学兵器によって多数の民間人を殺害したことに対し「人間性を踏みにじる行為」とし米国の安全保障上の観点から攻撃の拠点となったシリアの空軍基地に対して攻撃を行いました。

これに対しアサド政権を支持しているとされるロシア政府は侵略行為として非難しています。

過去にこうした有事が発生した際に当事者となる国の通貨や株価は先行きの不安感から下落するのがセオリーですが、その反面上昇する資産はリスク資産とよばれ弊社で取り扱う金はその代表です。

こうした紛争とリスク資産である金の関係は古くは1979年ソ連によるアフガン侵攻により金価格が1トロイオンス(約31g)あたり500ドルから2倍近い900ドルに上昇したことをはじめとし、87年のブラックマンデー、90年の湾岸戦争、2008年リーマンショック、近いところでは14年のロシアによるクリミア編入の際にも高値をつけました。リーマンショック後に市場最高値を記録した金は2017年4月7日現在は1トロイオンスあたり1240-50ドル、日本円では1グラムあたり4500円前後の値段(ブリオンボールト価格)で取引されています。

金は科学的にも非常に安定的な性質をもっており工業や宝飾品用途での実需を見込め、投資対象としても国際的にも希少価値が広く浸透しています。

アメリカがシリアのみならず最近ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対しても予告なしの先制攻撃の可能性を否定していない状況を鑑みるとリスク資産の代表である金が注目度を増す可能性は高いと言えるでしょう。