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“保育園落ちた日本死ね”

このダイレクトかつショッキングなキーワードに衝撃を受けた方も多かったのではないでしょうか?これはあるブログ上で子供を持つ主婦の方のお子さんが希望の保育園の抽選に漏れたことについて言及した話ですが、安倍政権の標榜する子育て支援政策と実体がかけ離れている現実の一端として昨年2月の衆院予算会議で取り上げられ、年末の流行語大賞にランクインしたこともその是非を含めて大きな話題を呼びました。

要するに入れる保育園のある場所に自分が移動すればいいのでは?という単純な選択ができないことには理由が存在するということで、もちろん移動にはコストがかかりますが引越しの費用や交通費といった費用が捻出できないといった話ではなく、発想として“自分が移動する”という能動的な選択にならないわけです。費用の問題よりも能力の問題であり、場合によって発生する転職の必要性と同レベル以上の所得の確保、あるいは新たなコミュニティになじむために必要なコミュニケーションをするリスクを取れないということです。それができないから距離にして数キロ程度の隣町への移動すらできないどころか検討する発想すらできないことが“貧困の思考”です。

移動することに抵抗がない人たちというのは自分の能力に自信があるため移動に付帯するリスクを取ることに抵抗がなく、隣町どころか国境すら超えることも珍しくありません。それを容易にするために資産を国内外にその内容を含めて分散したりもします。ブリオンボールトサービスの円建て金市場ではロンドンの銀行で決済を行い、チューリッヒの保管所で保管を行うためこういった柔軟な思想でもって利用する方もいらっしゃいます。

この日本死ねブログの筆者は匿名であり実在するかどうかもわかりませんし、事実貧困かどうかは知る由もありませんが、変化の激しいこの時代においてはまずは“貧困の思考”に陥ることをさける必要があるでしょう。